カツラギは、前走を圧勝してきたアルティマトゥーレ・ビービーガルダンの勢いを評価したが、前走で大敗して5番手まで評価を下げていたローレルゲレイロが、低評価を覆しての逃げ切り勝ち。
1着×ローレルゲレイロ
前走は、勝馬から1.4秒差の14着と全く良いところがなかったが、前半3Fが33.8秒とこの馬にとっては大して速くなく、しかも、好スタートを切ったにもかかわらず全く行き脚が付かず、先頭に立つまでにかなり脚を使ってしまっている。
それに対して今回は、前半3Fが32.9秒とG1でも最近では珍しいハイペース。その流れを好スタートから二の足で先頭に立ち、最後はギリギリまで追い詰められたものの逃げ切り。
こうなると、前走を一叩きしてコンディションが一変したとしか言いようがない。
2着○ビービーガルダン
最後は1センチ差まで追い詰めたものの、結果的にはもう少し積極的な競馬をすべきだったのだろう。
また、予想コロシアムにも書いたように、G1を勝ち切るにはやや瞬発力が足りないのも確か。
5着◎アルティマトゥーレ
瞬発力が武器のこの馬にとって、初のG1で今までに経験したことがないようなハイペースは、末脚を無くしてしまうには十分であった。
以前にもどこかで書いたが、松岡騎手は、レースの流れに乗せて持続力を引き出すのは上手いが、瞬発力を引き出すのは上手くない。今回は、その欠点がもろにでてしまった形。ビービーガルダンのように中盤でちょっとでも引く場面があれば、それが脚をためることに繋がりもう少し違った結果になったはず。
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