12.9-11.5-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-12.6-12.5-13.4-12.9-11.7-11.4-12.2-12.6
59.9-63.2-60.8=3.03.9
これは、リーチザクラウンのラップ。
13.3-11.5-11.7-11.7-11.4-12.1-13.1-13.5-12.7-12.9-12.3-11.9-11.6-11.5-12.0
59.6-64.3-59.3=3.03.2
これは、1998年のセイウンスカイのラップ。
セイウンスカイは1コーナーの辺りで一気にペースを落としている一方で、リーチザクラウンは1コーナーから2コーナーにかけてはペースを落としきれず、向こう正面に入ってから13秒台に落としているが、ここが運命の分かれ目だった。レースの前半でペースを落とすと、勝負所がまだ先なため後続との差が縮まりにくい。だから、セイウンスカイは後続との大差を維持したまま3コーナーに入っている。しかし、リーチザクラウンの場合は前半でペースを落としきれずに後半に入ってペースを落としたため、3コーナーで一気に差が縮まってしまい後続の追走を楽にしてしまった。
この差は、やはり気性の問題なのだろう。長距離レースを逃げ切るためには、鞍上の意のままに自在にペース配分を出来る能力が必要となる。セイウンスカイは、パドックでは非常にテンションが高いが、レースになると直ぐに落ち着いた。しかし、リーチザクラウンは、折り合いを欠くところまではいかないまでも、微妙に肩に力が入っている感じで走り続けている。あれだけの走りが出来るのだからスタミナは十分に持ち合わせているはずだが、3000m超のレースを勝つためにはそれだけでは不十分なのである。
1着×スリーロールス
リーチザクラウンのラップから推定すると、非常に上下動の少ないラップで走り続けたことが想像出来る。それは、持続力タイプで血統的にスタミナの裏付けもあるこの馬にとっては、最も能力を発揮しやすいラップである。ゴール前で大きくよれたのは苦しさの表れだと思われるが、そのことを含めても力を出し切っての勝利だと言える。
2着…フォゲッタブル
3着×セイウンワンダー
2頭ともに、中段から持ち味の持続力を十分に発揮してのこの結果。しかし、今後のことを考えると、それほどスピードがあるタイプではないので、活躍する条件が限られてくるだろう。
4着◎イコピコ
長く脚を使って良く追い込んできてはいるが、瞬発力のないこの馬にとってあの位置取りは致命的。神戸新聞杯のように中段からの競馬であれば、勝つチャンスもあったと思うのだが・・・
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