天皇賞(秋)の過去5年を振り返ってみると、勝ち馬の前走は毎日王冠・宝塚記念・札幌記念の3レースで、いずれも2着以内である。その一方で、京都大賞典・オールカマーの2レースからは、勝ち馬が1頭も出ていない。
それでは、拙作「カツラギ指数」をベースに天皇賞(秋)の過去5年を分析してみることにしよう。
■2008年[優勝馬ウオッカ(前走:毎日王冠2着)]
前哨戦1着馬のカツラギ指数
59.2 毎日王冠
59.1 札幌記念
56.9 オールカマー
56.9 宝塚記念
53.2 京都大賞典
→最高指数を記録した毎日王冠の2着馬ウオッカが巻き返しての勝利
■2007年[優勝馬・メイショウサムソン(前走:宝塚記念2着)]
前哨戦1着馬のカツラギ指数
58.9 宝塚記念
58.9 札幌記念
57.2 毎日王冠
57.1 オールカマー
57.0 京都大賞典
→秋の前哨戦3レースのレベルが低く、それを上回る最高指数を記録した宝塚記念の2着馬メイショウサムソンが勝利
■2006年[優勝馬・ダイワメジャー(前走:毎日王冠1着)]
前哨戦1着馬のカツラギ指数
57.4 毎日王冠
57.2 宝塚記念
56.7 オールカマー
56.7 札幌記念
55.1 京都大賞典
→全体的に低レベルの中、最高指数を記録した毎日王冠の1着馬ダイワメジャーが勝利
■2005年[優勝馬・ヘブンリーロマンス(前走:札幌記念1着)]
前哨戦1着馬のカツラギ指数
59.3 札幌記念
59.0 毎日王冠
58.3 京都大賞典
57.7 宝塚記念
55.2 オールカマー
→最高指数を記録した札幌記念の1着馬ヘブンリーロマンスが秋の前哨戦組を押さえての勝利
■2004年[優勝馬ゼンノロブロイ(前走:京都大賞典2着、前々走:宝塚記念4着)]
前哨戦1着馬のカツラギ指数
60.4 宝塚記念
58.7 札幌記念
58.0 毎日王冠
56.5 京都大賞典
55.4 オールカマー
→最高指数を記録した宝塚記念の4着馬ゼンノロブロイが京都大賞典2着を経て勝利
以上のように、いずれの年も前哨戦の中で最高指数を記録したレースに出走し、かつ前走で2着以内に入線した馬が勝利している。
次に、今年の前哨戦1・2着馬のカツラギ指数を見てみよう。
■オールカマー
59.5 マツリダゴッホ
58.1 ドリームジャーニー
■宝塚記念
59.1 ドリームジャーニー
58.1 サクラメガワンダー
■毎日王冠
58.8 カンパニー
57.6 ウオッカ
■札幌記念
56.4 ヤマニンキングリー
56.4 ブエナビスタ
■京都大賞典
53.4 オウケンブルースリ
53.1 スマートギア
最高指数を記録したのはオールカマーで、これは過去5年を含めて初めてのケース。例年のパターンに当てはめれば、その1・2着馬のマツリダゴッホ・ドリームジャーニーが有力ということになる。しかも、ドリームジャーニーは指数が2番目に高い宝塚記念1着から最高指数のオールカマー2着を経ての参戦となれば、今年の最有力候補と言えるだろう。
いずれにしても、指数レベルからはオールカマー・宝塚記念・毎日王冠を経た馬の中から勝ち馬が出る可能性が高いと考えている。
なお、ここで述べた見解はあくまでも、カツラギ指数をベースにした前走に関する一考察であり、カツラギの最終結論では無いことをお断りしておきたい。
出走馬についての詳しい解説は「天皇賞スペシャルページ」>「スペシャルムービー」を参照してほしい。
2009年10月29日
河内一秀の「カツラギ的」天皇賞(秋)2009前走分析
posted by 河内一秀 at 20:00
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