クリックよろしく→競馬ブログ・ランキング

2009年12月28日

有馬記念回顧

馬券は別として、個人的には一貫して低い評価をしてきたブエナビスタが、どういうレースをしてどういうパフォーマンスを見せるのかに注目していた一戦。結論から言えば、完敗。想像を遙かに超える能力を見せつけられた。

1着◎ドリームジャーニー

若干、仕掛けが早いかとも思われたが、ゴール前でキッチリ差しきっての完勝。池添はこの馬の使える脚の長さを完璧に把握しているようだ。しかも、3着以下を4馬身ちぎっていることから、現在の古馬中長距離路線では頭一つ抜けている印象さえある。

しかし、直線の長い持続力が要求されるコースでの競馬は課題として残っている。天皇賞(春)、天皇賞(秋)、ジャパンカップを制して、真の王者になるために克服しなければならない課題だが、左回りの巧拙は別として、あとは仕掛け所一つのはず。池添の騎乗ぶりも含めて今後の動向に注目していきたい。

2着×ブエナビスタ

冒頭でも述べたように、想像を遙かに超えるパフォーマンスを見せつけられた。その点に関しては、完全に評価を誤っていた。

しかし、だからこそあの騎乗には納得がいかない。
何度も述べているように、この馬の最大の武器は瞬発力。
ためればためただけキレることは、既に証明済みだ。

6.8-11.0-11.2-11.3-11.9-12.3-12.6-12.3-12.5-12.1-12.0-11.7-12.3

これは、このレースのラップ。前半が早かった分、中盤が多少緩んではいるが、大きく緩むところが無く、流れに乗った馬にとっては持続力が要求される流れ。ブエナビスタはこの流れを好位で追走し、残り3Fからは自ら動いて前を捕まえに行っている。それでも後ろから2F目のところでは、この馬の武器である瞬発力の片鱗を見せて3着以下の馬たちを突き放してはいるが、持続力が要求される流れに乗っての競馬でなし崩しに脚を使っているため、同じく瞬発力を武器とし、その武器を最大限に活かす競馬に徹したドリームジャーニーには並ぶまもなく交わされてしまった。

ノリにノっている横山典弘が選択した先行策ということで誰も疑問を持たないようだが、個人的にはブエナビスタにとってベストの競馬であったとは全く思えない。あの競馬であれだけのパフォーマンスを発揮できるのだから、安藤勝巳の騎乗に問題があったことは間違いないが、だからと言って今回のような、この馬の武器である瞬発力を殺して能力だけに頼る競馬が正解だとは到底思えない。もし仮に、ドリームジャーニーと同じような競馬をしていたら、競り勝っていた可能性さえも感じる。
posted by 河内一秀 at 00:00 | TrackBack(0) | レース回顧
この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/35264264

この記事へのトラックバック