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2010年12月20日

河内一秀の「カツラギ的」有馬記念2010前走分析

有馬記念と言えば1年の総決算であると共に、3歳馬と古馬の世代間の争いにも注目が集まる。今年の3歳馬は史上最強世代と言われ、既に秋の重賞重勝で結果を残しているが、ここで改めて検証してみたい。

以下は、過去10年の有馬記念における3歳最先着馬と、有馬記念以前に記録した最高指数の一覧である。

■2009年
2着 ブエナビスタ
57.0 エリザベス女王杯(3着)

■2008年
9着 フローテーション
56.0 ステイヤーズステークス(2着)

■2007年
2着 ダイワスカーレット
59.6 エリザベス女王杯(1着)

■2006年
4着 ドリームパスポート
58.3 ジャパンカップ(2着)

■2005年
2着 ディープインパクト
61.5 菊花賞(1着)

■2004年
4着 デルタブルース
58.1 ジャパンカップ(3着)

■2003年
2着 リンカーン
55.6 菊花賞(2着)

■2002年
1着 シンボリクリスエス
57.7 ジャパンカップ(3着)

■2001年
1着 マンハッタンカフェ
56.0 菊花賞(1着)

■2000年
5着 アドマイヤボス
54.2 知床特別(2着)

2000年のアドマイヤボスを除くと下記の二つのパターンに分かれる。

【パターン1】前走の菊花賞で最高指数を記録したうえで3着以内に入線したのち有馬記念に参戦。
【パターン2】前走の古馬混合戦で最高指数を記録したうえで3着以内に入線したのち有馬記念に参戦。

いずれにしても、前走で最高指数を記録し3着以内に入線している、言い換えれば伸び盛りで勢いがある馬が最先着していることが分かる。

次に、今年の出走予定馬の最高指数を見てみよう。

58.7 エイシンフラッシュ(ダービー・1着)
53.7 コスモラピュタ(500万以下・1着)
60.8 ダノンシャンティ(NHKマイルカップ・1着)
60.2 トゥザグローリー(中日新聞杯・1着)
57.6 ペルーサ(青葉賞・1着)
57.6 ルーラーシップ(鳴尾記念・1着)
58.7 ローズキングダム(ダービー・2着)
56.7 ヴィクトワールピサ(ダービー・3着)

ダノンシャンティはダービー以来の休み明け。エイシンフラッシュ・コスモラピュタ・ペルーサ・ローズキングダム・ヴィクトワールピサの5頭は、前走で最高指数を記録していない。
残るのは、トゥザグローリー・ルーラーシップの2頭だが、いずれも前走の古馬混合戦で最高指数を記録し3着以内に入線しているので、【パターン2】に該当する。しかも、60.2・57.6と高い指数した上で快勝しているので、有馬記念で十分に通用するレベルに達していると判断できる。

以上の分析により、今年の3歳馬はトゥザグローリー・ルーラーシップを中心に、古馬と互角以上の勝負が出来ると結論づけたい。

なお、ここで述べた見解はあくまでも、カツラギ指数をベースにした前走に関する一考察であり、カツラギの最終結論では無いことをお断りしておきたい。

posted by 河内一秀 at 14:00 | TrackBack(0) | コラム
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