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2010年04月05日

大阪杯回顧

昨年(2009年)
12.6-11.5-11.9-11.9-12.1-12.8-12.1-11.9-11.2-11.7=1.59.7
今年(2010年)
12.1-11.1-12.8-12.3-12.0-12.2-11.6-11.5-11.7-12.2=1.59.5

走破タイムはほぼ同じだが、ラップの構成が全く違う。

昨年は、前半は速かったが中盤で大きくラップが緩み、直線に入ってからの瞬発力比べとなったため、瞬発力タイプのドリームジャーニーが持続力タイプのディープスカイに競り勝った。

今年は、前半は遅かったが中盤はよどみのないペースが続き、上がり4Fのタフな持続力比べとなった。しかも、最もペースが速いところで外を回ってポジションをあげようとしたため、なし崩しに脚を使ってしまい、瞬発力タイプのドリームジャーニーには最悪の競馬となってしまった。

確かに、小柄で瞬発力タイプのドリームジャーニーにとっては、59kgという斤量も厳しかったが、最も大きな敗因は既に述べたように脚の使いどころを間違えたことだろう。

能力は高いが脚の使いどころが難しいドリームジャーニーにとって、鞍上はかなり大きなポイントとなる。昨年の宝塚記念・有馬記念では、池添がドリームジャーニーの脚を完璧に把握しているという評価をしたが、今日の騎乗ぶりを見ると少々買いかぶり過ぎだったようだ。天皇賞(春)制覇に向けて、大きな不安要素を抱えてしまったと言わざるを得ない。
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2010年03月29日

高松宮記念回顧

1着△キンシャサノキセキ

念願のG1勝利。
かなりきわどい勝負にはなったが、上がりがかかる流れになった分、最後まで自力で抜かせなかった。こうなると、注目はマイル路線への再チャレンジということになるが、今の状態であれば距離延長も問題にならないだろう。

2着▲ビービーガルダン

またしても同じパターンの繰り返し。外目の3〜4番手という絶好のポジションをキープしながら直線入り口で置いて行かれる。最後までじりじりと伸びてはいるものの、瞬発力が無いため短い直線ではハナ差差し届かず。これだけ同じ負け方を繰り返すと、鞍上の責任を問うべきだろう。

3着○エーシンフォワード

外枠から絶好のスタートを切るも二の脚が続かず、中段後ろよりの位置取りになってしまう。最後は外から持ち前の瞬発力で差を詰めては来るものの後一歩届かず。前半の追走ぶりを見ると、やはり距離はもう少し長い方が良さそうだ。今後は、マイル路線でどこまで通用するのか注目したい。

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2009年12月28日

有馬記念回顧

馬券は別として、個人的には一貫して低い評価をしてきたブエナビスタが、どういうレースをしてどういうパフォーマンスを見せるのかに注目していた一戦。結論から言えば、完敗。想像を遙かに超える能力を見せつけられた。

1着◎ドリームジャーニー

若干、仕掛けが早いかとも思われたが、ゴール前でキッチリ差しきっての完勝。池添はこの馬の使える脚の長さを完璧に把握しているようだ。しかも、3着以下を4馬身ちぎっていることから、現在の古馬中長距離路線では頭一つ抜けている印象さえある。

しかし、直線の長い持続力が要求されるコースでの競馬は課題として残っている。天皇賞(春)、天皇賞(秋)、ジャパンカップを制して、真の王者になるために克服しなければならない課題だが、左回りの巧拙は別として、あとは仕掛け所一つのはず。池添の騎乗ぶりも含めて今後の動向に注目していきたい。

2着×ブエナビスタ

冒頭でも述べたように、想像を遙かに超えるパフォーマンスを見せつけられた。その点に関しては、完全に評価を誤っていた。

しかし、だからこそあの騎乗には納得がいかない。
何度も述べているように、この馬の最大の武器は瞬発力。
ためればためただけキレることは、既に証明済みだ。

6.8-11.0-11.2-11.3-11.9-12.3-12.6-12.3-12.5-12.1-12.0-11.7-12.3

これは、このレースのラップ。前半が早かった分、中盤が多少緩んではいるが、大きく緩むところが無く、流れに乗った馬にとっては持続力が要求される流れ。ブエナビスタはこの流れを好位で追走し、残り3Fからは自ら動いて前を捕まえに行っている。それでも後ろから2F目のところでは、この馬の武器である瞬発力の片鱗を見せて3着以下の馬たちを突き放してはいるが、持続力が要求される流れに乗っての競馬でなし崩しに脚を使っているため、同じく瞬発力を武器とし、その武器を最大限に活かす競馬に徹したドリームジャーニーには並ぶまもなく交わされてしまった。

ノリにノっている横山典弘が選択した先行策ということで誰も疑問を持たないようだが、個人的にはブエナビスタにとってベストの競馬であったとは全く思えない。あの競馬であれだけのパフォーマンスを発揮できるのだから、安藤勝巳の騎乗に問題があったことは間違いないが、だからと言って今回のような、この馬の武器である瞬発力を殺して能力だけに頼る競馬が正解だとは到底思えない。もし仮に、ドリームジャーニーと同じような競馬をしていたら、競り勝っていた可能性さえも感じる。
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2009年12月21日

朝日杯フューチュリティーステークス回顧

1着◎ローズキングダム

小回りコースへの対応力が懸念されたが、中盤のペースが適度に緩んだため、そこで前との差を詰めることができ、そのままゴールまで加速し続けて突き抜ける。どちらかというと距離適性が長目の馬に向いた流れになった中で能力を見せつけたことで、クラシック戦線の有力馬として評価する必要があるだろう。

2着○エイシンアポロン

好位からしぶとく脚を伸ばし完全に勝ちパターンであったが、ローズキングダムには一瞬にして交わされてしまう。現状では、決定的な差と言っても良いだろう。

12着▲ダッシャーゴーゴー

ラチ沿いの絶好位を進みながら、残り1Fで前が詰まってしまったところで手応えが無くなってしまう。前が開かなかったこともあるが、止まり方は距離の限界を感じさせるものであった。やはり、サクラバクシンオー産駒だということなのだろうか。

14着△トーセンファントム

4コーナーまでは上手くレースを進めていたと思うが、直線に向いて全く伸びず。レース後の内田騎手のコメントによると故障していたとのことだが・・・
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2009年12月14日

阪神ジュベナイルフィリーズ回顧

ラップ的に見ると、

@ラスト3F→2Fの動きはウオッカ・ブエナビスタの年とほぼ同様。
Aラスト2F→1Fはブエナビスタの年とほぼ同様。

@が特徴、Aがレベルを表していると考えると、このレースの勝ち馬は牝馬限定のクラシックを勝つ資格は備えているが、将来的に牡馬相手のG1を勝てるほどの能力はない、といったところだろうか。

ちなみに、トールポピーの年は他の3年とは全く異質なラップで、スタミナだけが要求されるレースだった。だから、トールポピーは時計の掛かる馬場でスタミナが要求されたオークスを勝つことはできたが、その後は牝馬相手にも通用していない。

1着○アパパネ

パドックではかなりうるさいところを見せていたし、ゲート入りにも手こずってどうなることかと思ったがレースになれば心配なし。絶好のスタートからじわっと下げて中段外目へ。4コーナーで馬群がばらけたところで内に進路を取り、強烈な瞬発力で一気に突き抜ける。あそこで、内に進路を取ったのは、鞍上がこの馬の瞬発力に自信があった証拠。やはり、蛯名正義は瞬発力を引き出すのが上手い。

2着◎アニメイトバイオ

道中はかなり引っかかっていたが、最後までしぶとく脚を伸ばしての2着。折り合いには課題が残るが、スケールの大きさは感じられた。

3着×ベストクルーズ

瞬発力がないため直線に向いて一端は置いて行かれるが、持続力を活かしてゴール前では再び差を詰めている。もう少し、積極的な競馬をしても良かったのでは。

9着△タガノガルーダ

好スタート切ったにも関わらず、道中はほぼ最後方の位置取り。それなりに伸びてはいるが、速い脚が使えないためこれが精一杯。
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2009年12月07日

ジャパンカップダート回顧

エスポワールシチーが自在のペース配分で完勝。

1着◎エスポワールシチー

12.5-11.1-12.7-12.5-11.9-12.1-12.4-11.8-12.9=1.49.9

ティズウェイが逃げるのを諦めたところで先頭に立ちペースを緩め(3〜4F目)、マコトスパルビエロが仕掛けてくればペース上げて引き離す(5〜6F目)。
ここ数戦の印象から逃げに拘らない競馬ができることは確信していたが、ここまで自在のペース配分ができるところまで気性が成長しているとは想像できなかった。
こういう競馬ができるのであれば、距離の融通も利くだろうし、今後はこの馬がダート路線を牽引していくことになるに違いない。

また、かつてのタップダンスシチーもそうだが、佐藤哲三というジョッキーは一度手の内に入れてしまうと実に上手い。そう意味では、実力面だけでなく展開面でもエスポワールシチーが鍵を握っていくことになる。

2着…シルクメビウス
3着…ゴールデンチケット

先頭を走るエスポワールシチーに勝負を挑んだ馬たちは、自在のペース配分に潰されてしまった。馬券に絡んだのは、レースには参加せず決着が付いたあとにバテた馬を交わして浮上してきただけの3歳馬2頭。最後方から良い脚で追い込んできたように見えるが、上がり3Fはエスポワールシチーと殆ど変わず、特に見るべきところはない。

4着▲サクセスブロッケン

エスポワールシチー以外で一番厳しい競馬をしていたのはこの馬。予想でも書いたように瞬発力がないのでエスポワールシチーの動きには反応できていないが、最後までそれなりに粘っていた。しかし、府中にコースが変われば多少は差が縮まるかもしれないが、それでも今日の着差は決定的なものだろう。

5着×アドマイヤスバル

結果的には、先行争いを見る位置から流れ込んだだけの競馬。もう少し積極的な競馬を見てみたかったが、一線級との真剣勝負は実質的に今回が初めてなので、今後の走りに注目したい。

8着○ヴァーミリアン

負け方としては、フェブラリーステークスと全く同じ。戦前の予想通り、スピード競馬に対する適性がかなり落ちてきている。交流重賞レベルの長目のレースであれば、まだまだ活躍できるだろうが、中央の一線級が集まるレースではもはや厳しいだろう。

それにしても、武豊は流れが悪い。今日も4勝していたのにメインで人気を裏切る。結果論ではあるが、衰えているヴァーミリアンには乗り続け、衰えていないウオッカからは降ろされる。しかし、リーディング逆転の可能性は出てきたので、残り3週、素晴らしい騎乗を見せてもらいたい。

9着△マコトスパルビエロ

先行できなかった時点で実質的には終わっていたが、エスポワールシチーに競り掛けていったところでペースアップをされてしまい、逆に自分の首を絞める形になってしまった。

15着×ワンダースピード

前走でも感じたが、小牧はこの馬の持ち味が瞬発力であることを理解していないようだ。スタート直後に、なぜか先行争いに加わっていき、なし崩しに脚を使わされる形になってしまった。
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2009年11月30日

ジャパンカップ回顧

1着◎ウオッカ

12.7-10.5-12.0-12.0-11.8-12.2-12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3=2.22.4

瞬発力タイプのウオッカにとって、このようなよどみのない流れというのは、なし崩しに脚を使わされ、末の瞬発力を失ってしまうことにつながる、本来は向かない流れである。しかし、ウオッカの場合は、他馬とのスピードの絶対値が違うため、折り合いさえ欠かなければ脚を使わずに追走することができるのだ。これは、もはや能力の違いとしか言いようがないだろう。ただし、指数的には、ジャパンカップとしての最低レベル。横綱相撲と言っても良い強い勝ち方ではあるが、これがウオッカの持ち味をフルに発揮したベストパフォーマンスだとは思えない。

また、天皇賞の回顧で指摘したように、使える脚が短くなっていることを今回も露呈した。ルメールは、「2400mは一歩、踏み込んだ距離なので、残り 300mまで追い出しを我慢した。」と言っていたが、残り300mで追い出すのはこれまでと同じタイミング。案の定、残り100mで脚を使い切ってしまい、オウケンブルースリに際どく詰め寄られてしまった。2400mという距離を意識していたのであれば、あと100m追い出しを我慢すべきだし、そうすれば脚を使い切ったところがジャストゴール板という競馬になっていたはず。

さらに、今回のレースに関しては、よどみのない流れであったことと、前走が後方で折り合いを付ける競馬であったことが、折り合いを欠かなかった大きな要因であって、決してルメールへの乗り替わりが最大の要因ではない。

そう考えると、今回のルメール騎乗によるウオッカの勝利が、武豊の評価を下げることにつながるのだとすれば、それは全くの筋違いだ。

2着×オウケンブルースリ

前崩れの流れを、最後方から直線で追い込んだだけ。評価に値するポイントは見つからない。指数的にも、昨年の5着時とほぼ同レベル。

3着…レッドディザイア

予想を遙かに上回る大健闘。ウオッカの瞬発力には反応できなかったものの、最後までしぶとく脚を伸ばしていた。

9着…リーチザクラウン

ウオッカの勝利と合わせて、武豊批判のネタとされることは容易に想像できるが、冷静に考えればこれが実力通りの結果だろう。指数的にも過去最高値を記録しているし、このラップで逃げて大バテはしてしないのだから十分に力は出し切っているはず。
しかし、なぜ今年の3歳馬はレベルが高いと言われているのだろう?
ロジユニヴァースが万全の状態で出走していれば好勝負になっていたかもしれないが、ロジユニヴァースに2度も1秒近く千切られての負けを喫しているリーチザクラウンが、ここで勝ち負けに持ち込めるとは思えない。

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2009年11月23日

マイルチャンピオンシップ回顧

12.1-10.9-11.8-12.4-11.5-11.4-11.2-11.9=1.33.2

このレースのポイントは4F目の「12.4」

カンパニーが勝てたのも、マイネルファルケが残れたのも、全てこれが要因。ここでペースが緩んだことにより、マイル戦の時計勝負にはならなかったため、距離適性がマイルよりも長目の馬が上位を占める結果となった。

1着◎カンパニー

カンパニーにとってマイル戦は決してベストの条件ではない。しかし、4F目の坂の上りのところでペースが大きく緩んだことにより、天皇賞や毎日王冠と同じスローペースからの速い上がりというカンパニーの得意な流れになった。
それともう一つの勝因は、横山典弘のファインプレーだろう。スタート直後、やや仕掛け気味にポジションを取りに行っている。それにより中段に位置することができ、ペースが緩んだところで一息入れることが出来た。

2着…マイネルファルケ

直後に付けているのがキャプテントゥーレ・ヒカルオオゾラだったことがマイネルファルケの逃げを楽にしてしまった。なぜなら、この2頭はタイプは違うが、いずれも中盤で息が入る流れを得意としているため、番手に付けていながら先頭にプレッシャーを掛けることが出来なかったのだ。

4着▲キャプテントゥーレ

いつも通り、逃げ馬を前に置いて番手から流れ込む競馬。流れに助けられたこともあり、十分に力は出し切った。逆に、この馬を基準に考えると今年のマイルチャンピオンシップが如何にレベルが低いかが分かる。
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2009年11月16日

エリザベス女王杯回顧

競馬という競技は、タイムトライアルではないという意味においては相対的な競技だ。タイムとは関係なく一番先にゴールに入線した者が勝者となる。

しかし、絶対的な要素が存在しないわけではない。競走馬は、スピードやスタミナといった能力を絶対的な数値として有している。もちろん、その数値を目に見える数字として確認することは出来ないが、間違いなく持っている。

だから、競馬が競技である以上、競走馬は己の有している絶対能力の範囲内でレースをしなければならない。そういう意味においては、競馬というのは絶対的な要素をも内包している。

ブエナビスタは上がり3Fを32.9秒で走り抜いている。この馬は、持続力よりも瞬発力が武器の馬だから、上がり3Fのタイムとしては、これがほぼ限界だろう。それでも、前の2頭を捕らえられなかったということは、自身の有している絶対能力の範囲から逸脱したレースをしてしまったということだ。

安藤勝巳のレース後のコメント
4コーナーを回って「楽に勝った」と思ったという。
「前を見たら、途方もなく離れていた。見えなかったんだ。すごい脚で追い込んでいるんだけどねえ」

3コーナー辺りから徐々にポジションを上げ、4コーナーでは当面の敵であるリトルアマポーラとカワカミプリンセスを射程圏に入れた。同世代のライバルであるブロードストリートは、秋華賞と同じく自分よりも後方にいる。ブロードストリートに後ろから差されることはあり得ないと考えれば、あとは前の有力2頭を交わすだけだ。直線に向いてヨーイドンの瞬発力比べになれば、この2頭には負けるはずも無く「楽に勝った」と思ったのも当然だろう。

安藤勝巳というジョッキーは、競馬における相対的な側面を重視するジョッキーだ。騎乗馬の能力を限界まで引き出すことよりも、相手に先着することを優先させる傾向が強い。だから、時として秋華賞のようなことも起こり得る。今回のレースにおいては、彼のそのような特徴がブエナビスタの特徴とも相まって悪い方向に出てしまった。

ここまでは、このレースにおける相対的な競馬の話。

3番手以降の集団が相対的な競馬に終始しているころ、クィーンスプマンテとテイエムプリキュアは絶対的な競馬を追求していた。

12.5-11.3-12.2-12.3-12.2-12.2-12.3-11.8-11.7-12.2-12.9=2.13.6

見事なまでに平坦なラップ構成である。
競馬に限らずあらゆるスポーツにおいて、平坦なラップで走ることは速い走破タイムを記録するための重要な条件である。要するに、この2頭は自らの能力の限界を引き出すタイムトライアルに挑戦していたわけだ。

以上が、このレースにおける絶対的な競馬の話。

相対的な競馬と絶対的な競馬。

二つの全く質の異なる競馬が一つのレースの中に存在し得たことが、今回の大波乱を生み出したのだ。

◎カワカミプリンセス

向こう正面で積極的にポジションを上げて行ったが、リトルアマポーラに並んだところで終わり。横山典弘は一体何がしたかったのだろうか?あそこで止めてしまったらレースが動かないから意味がない。

○ブエナビスタ

瞬発力タイプの馬にとっては非常に難しいレースになってしまった。早めに動いて行けば末を無くしてしまう可能性を常に抱えている。既に述べたように 32.9秒で上がっているのだから、このレースに関してはこれが精一杯の結果だし、逆にこれがこの馬の限界ということでもある。


▲リトルアマポーラ

3番手を走っていたこの馬の鞍上がスミヨンであったことが、この流れを呼んでしまったというのは恐らく当たっているだろう。ヨーロッパの大レースで先頭を走っているのは基本的にペースメーカーだから、大逃げというのは余りないのだろう。というか、大逃げしてしまったらペースメーカーにならない。
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2009年11月02日

天皇賞(秋)回顧

ウオッカの敗戦が大きく取り上げられているが、指数的には史上最高レベルで、ここはカンパニーを称えるべきだろう。

1着◎カンパニー

中段から上がり3Fで実に長く速い脚を使って突き抜ける。昨年とは違い中盤でペースが緩んだため先頭との距離が余り開かず、残り4Fから徐々にペースアップして持続力を要求される流れになったことで持ち味を存分に出し切ることが出来た。それにしても、8歳にして相次ぐベスト指数の更新とは恐れ入る。次は、マイルチャンピオンシップのようだが、適性はむしろジャパンカップのはず。そろそろ反動が気になるところではあるが、是非ともチャレンジして欲しい。

2着×スクリーンヒーロー

2番手先行からギリギリまで脚をため持ち味の瞬発力を繰り出すも、カンパニーにはあっという間にかわされてしまう。ただ、指数的には昨年のジャパンカップを上回っており、ベストパフォーマンスと言って良いだろう。

3着◎ウオッカ

結果論で言えば位置取りが後ろ過ぎた感はあるが、レースの入りが13.0秒と遅く押さえざるを得なかったというのが実情だろう。それでも、直線半ばで馬群から抜け出してくるときの脚は非常に速く、持ち味は十分に発揮していると思う。ただ、気になるのは徐々に使える脚が短くなっていること。今回のように上がりの速いレースを後方から差し切るには、瞬発力と同時に持続力も要求されるので、そういう意味ではかなり厳しい流れではあった。巷では引退説が取りざたされているが、能力が衰えたわけではなく走りの質が変化してきているだけなので、是非ともジャパンカップでの雪辱を期待したい。
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2009年10月26日

菊花賞回顧

10年ぶりの菊花賞は、馬券は外してしまいましたが、リーチザクラウン&武豊のすばらしい逃げで、非常に楽しいレースでした。

12.9-11.5-11.7-11.9-11.9-12.1-12.6-12.6-12.5-13.4-12.9-11.7-11.4-12.2-12.6
59.9-63.2-60.8=3.03.9

これは、リーチザクラウンのラップ。

13.3-11.5-11.7-11.7-11.4-12.1-13.1-13.5-12.7-12.9-12.3-11.9-11.6-11.5-12.0
59.6-64.3-59.3=3.03.2

これは、1998年のセイウンスカイのラップ。

セイウンスカイは1コーナーの辺りで一気にペースを落としている一方で、リーチザクラウンは1コーナーから2コーナーにかけてはペースを落としきれず、向こう正面に入ってから13秒台に落としているが、ここが運命の分かれ目だった。レースの前半でペースを落とすと、勝負所がまだ先なため後続との差が縮まりにくい。だから、セイウンスカイは後続との大差を維持したまま3コーナーに入っている。しかし、リーチザクラウンの場合は前半でペースを落としきれずに後半に入ってペースを落としたため、3コーナーで一気に差が縮まってしまい後続の追走を楽にしてしまった。

この差は、やはり気性の問題なのだろう。長距離レースを逃げ切るためには、鞍上の意のままに自在にペース配分を出来る能力が必要となる。セイウンスカイは、パドックでは非常にテンションが高いが、レースになると直ぐに落ち着いた。しかし、リーチザクラウンは、折り合いを欠くところまではいかないまでも、微妙に肩に力が入っている感じで走り続けている。あれだけの走りが出来るのだからスタミナは十分に持ち合わせているはずだが、3000m超のレースを勝つためにはそれだけでは不十分なのである。

1着×スリーロールス

リーチザクラウンのラップから推定すると、非常に上下動の少ないラップで走り続けたことが想像出来る。それは、持続力タイプで血統的にスタミナの裏付けもあるこの馬にとっては、最も能力を発揮しやすいラップである。ゴール前で大きくよれたのは苦しさの表れだと思われるが、そのことを含めても力を出し切っての勝利だと言える。

2着…フォゲッタブル
3着×セイウンワンダー

2頭ともに、中段から持ち味の持続力を十分に発揮してのこの結果。しかし、今後のことを考えると、それほどスピードがあるタイプではないので、活躍する条件が限られてくるだろう。

4着◎イコピコ

長く脚を使って良く追い込んできてはいるが、瞬発力のないこの馬にとってあの位置取りは致命的。神戸新聞杯のように中段からの競馬であれば、勝つチャンスもあったと思うのだが・・・
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2009年10月19日

秋華賞回顧

結論から言えば、ブエナビスタはこの程度の馬だということ。

1着◎レッドディザイア

2F目で10.3秒という速いラップが刻まれて馬群が縦長になったため、内枠を引いたことが逆に功を奏し、ラチ沿いでじっくり脚をため瞬発力を活かすことができた。予想コメントでは鞍上の四位に対する不安点を指摘したが、内枠を活かせる流れになったことと、ブロードストリートが前にいなかったことが、慌てず騒がず持ち味を活かすことを可能としたのだろう。

2着▲ブロードストリート

痛恨の出遅れで、2強よりも後ろからの競馬になってしまった。直線半ばでは、瞬発力を武器とする2強にいったんは引き離されるが、最後まで持続力を活かしてしぶとく伸びている。2強よりも前で積極的な競馬ができていれば、自力で2着以内を確保していたかもしれない。

3着○ブエナビスタ

レッドディザイアと同じく十分に持ち味を活かせる流れになったが、レッドディザイアにはついに競り負ける。しかも、ブロードストリートの進路を妨害して3着に降着。決して焦るような場面ではなかったと思うが、鞍上の安藤勝巳がブエナビスタの能力を正確に把握していたからこそ、ここは譲れないと判断したのだろう。

ちなみに、進路妨害の場面で安藤勝巳が意識していたのは、レッドディザイアではなくブロードストリート。まずは審議にならない程度に当面の敵の勢いを削いでおいてから前を追いかける、というのは安藤勝巳が良くやる手なのだが、あの場面でブロードストリートの勢いを削ぎにいったということは、ブロードストリートにさえも負ける可能性を感じていたということ。案の定、ブロードストリートは鞍上の藤田が立ち上がるほどの不利を受けていながら、0.2秒差まで追い詰めているのだから、安藤勝巳の判断は正しかった。ただ、少しやり過ぎてしまった・・・

7着×ワンカラット

これで、4戦連続して後方からの競馬で差して届かず。フィリーズレビューでは積極的な競馬で結果を出しているのに、なぜ後方からの競馬を続けるのだろうか?行きっぷりが悪いわけでもないし、距離に不安があるとも思えない。鞍上の意志で後方からの競馬をしていると思われるのだが・・・
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2009年10月05日

スプリンターズステークス回顧

春の高松宮記念に続いて、ローレルゲレイロがスプリント王に!

カツラギは、前走を圧勝してきたアルティマトゥーレ・ビービーガルダンの勢いを評価したが、前走で大敗して5番手まで評価を下げていたローレルゲレイロが、低評価を覆しての逃げ切り勝ち。

1着×ローレルゲレイロ

前走は、勝馬から1.4秒差の14着と全く良いところがなかったが、前半3Fが33.8秒とこの馬にとっては大して速くなく、しかも、好スタートを切ったにもかかわらず全く行き脚が付かず、先頭に立つまでにかなり脚を使ってしまっている。

それに対して今回は、前半3Fが32.9秒とG1でも最近では珍しいハイペース。その流れを好スタートから二の足で先頭に立ち、最後はギリギリまで追い詰められたものの逃げ切り。

こうなると、前走を一叩きしてコンディションが一変したとしか言いようがない。

2着○ビービーガルダン

最後は1センチ差まで追い詰めたものの、結果的にはもう少し積極的な競馬をすべきだったのだろう。

また、予想コロシアムにも書いたように、G1を勝ち切るにはやや瞬発力が足りないのも確か。

5着◎アルティマトゥーレ

瞬発力が武器のこの馬にとって、初のG1で今までに経験したことがないようなハイペースは、末脚を無くしてしまうには十分であった。

以前にもどこかで書いたが、松岡騎手は、レースの流れに乗せて持続力を引き出すのは上手いが、瞬発力を引き出すのは上手くない。今回は、その欠点がもろにでてしまった形。ビービーガルダンのように中盤でちょっとでも引く場面があれば、それが脚をためることに繋がりもう少し違った結果になったはず。
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